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ゴールデンレトリバーの性格は?歴史や飼い方・飼って後悔したことを紹介!【実録】

ゴールデンレトリバー 性格
目次

ゴールデンレトリバーの歴史

ゴールデンレトリバーの歴史

ゴールデンレトリバーはイギリス原産の狩猟犬です。

1865年にイギリスのトゥイードマウス卿が飼育していたウェービー・コーテッド・レトリバーが、黄色い子犬を産みました。この子犬こそがゴールデンレトリバーの祖先と言われています。

トゥイードマウス卿は狩猟で活躍できる犬を作出するため、セターやウォーター・スパニエルなどと交配を重ねました。その結果、陸上でも水辺でも俊敏な動きのできる狩猟犬を作り出したのです。

狩猟犬としての仕事

狩猟犬はハンターによって撃ち落された鳥や獲物を、回収(レトリーブ)することが主な役割です。
特に水中での回収を得意とするので、泳ぎもうまく、スタミナがあります。ゴールデンレトリバーの大きな口とやわらかいマズルは、獲物を傷つけずに運ぶことに適しています。

犬種名が決まるまで

当初はフラット・コーテッド・レトリバーの毛色違いの犬種として認識されていました。1911年にイギリスの公認犬種として登録され、イエロー・レトリバーと呼ばれます。1920年にゴールデンレトリバーとして犬種名が統一されました。

ゴールデンレトリバーは2タイプ

ゴールデンレトリバーがアメリカやカナダに持ち込まれたのは1890年代です。イギリスとアメリカでは独自の改良が進み、ゴールデンレトリバーは「アメリカ系」と「イギリス系」の2タイプが存在します。

「アメリカ系」はスラっとした体形と長めのマズル、茶色がかったゴールドの被毛が特徴です。
「イギリス系」は筋肉質で骨太な体形と短めなマズル、白っぽいクリーム色の被毛をしています。

 

ゴールデンレトリバーの性格は?

ゴールデンレトリバーの性格は?

狩猟犬として活躍していたゴールデンレトリバーは、現在ではセラピードッグや災害救助犬、介助犬、盲導犬、警察犬などでも活躍しています。家庭犬としても大変人気があり、大型犬の人気ランキングでは常に上位にあります。

そんな人気者のゴールデンレトリバーですが、どんな性格をしているのか見ていきましょう。

優しく友好的

人懐っこく、優しい性格をしています。人間が大好きで、誰にでも友好的にふるまうため番犬には不向きです。人間だけでなく、他の犬や動物とも友好的です。感情表現も豊かで、さみしがりやな一面もあります。

常に飼い主と一緒にいたい性格なので、屋外ではなく室内飼育をしましょう。家族と離されるとストレスになってしまいます。

自信があり、物怖じしない

好奇心旺盛で、こわいもの知らずです。警戒心も薄いので、自分より大きな犬や人間に近づいていきます。雷などの大きな音も平気なことが多いです。これはもともと狩猟犬で、銃の音に耐性ができているためと言われています。おおらかで神経質な面はあまりみられません。

寛容で忍耐強い

滅多なことでは怒らない寛容さを持っています。子どもやお年寄り、犬に慣れていない人とのコミュニケーションもうまくこなします。

訓練性能が高く、賢い

ゴールデンレトリバーは、とても頭のいい犬種です。人間に褒められることを喜びとしているので、トレーニングは大好きです。簡単な命令ならあっという間に覚えてしまいます。

飼い主がアクティブな方なら、アジリティやフリスビーなどのドッグスポーツにぜひチャレンジしてみてください。

人と一緒に働くことが大好き

飼い主と一緒に何かすることが大好きです。日常生活の中でも、仕事を与えることはストレス発散にもなるのでおすすめです。特に物を運ぶのが得意です。新聞や郵便物を取ってくる、ゴミ出しを手伝う、買い物袋を運ぶなどは喜んでやってくれます。

ゴールデンレトリバーを飼うのは難しい?

寝転ぶゴールデンレトリバー

ゴールデンレトリバーは穏やかで頭がよく、家庭犬として最高の犬種です。でも、誰でも飼えるというわけではありません。どういうところが難しいのかを説明していきます。

 大型犬を飼うという事

ゴールデンレトリバーは大型犬に分類されます。成犬時のおおよその大きさは以下の通りです。

・オス 体高56~60センチ 体重29~32キロ

・メス 体高51~56センチ  体重25~27キロ

※体高…地面から肩の位置の数値

力が強いので、飼い主が制御できることが必須になります。特に2才まではやんちゃで、好奇心も旺盛です。散歩中に急に引っ張られることも少なくありません。

子どもやお年寄りなどは簡単に転んでしまい、大けがに繋がります。また、運動量も豊富なので、最低でも1日2回、それぞれ1時間程度の散歩が必要になります。

飼育費用がかかる

ドッグフードや毎年のワクチン、フィラリア薬などの医療費はかなり高額になります。またシャンプーやトリミング代も加えると、小型犬の数倍の費用がかかります。

ゴールデンレトリバーは室内飼いが基本です。室内に適切な飼育スペースを確保する必要もあります。

 

ゴールデンレトリバーを飼ってよかったこと

大型犬なので存在感があり、癒されます。そして、なんといっても口角のあがった「ゴールデンスマイル」が最大の魅力です。家族が大好きで優しい性格は、時に家庭内のもめごとの仲裁に入ったりします。また、小さな子どもの遊び相手になったりします。

キャンプやアウトドア好きな飼い主なら、ゴールデンレトリバーは最高の相棒です。ゴールデンレトリバーを飼ってキャンプに目覚めた、という人も多いです。

ゴールデンレトリバーのお散歩は、1日2回、たっぷりと1時間程度が必要です。運動不足が解消して、健康になったという飼い主もいます。散歩中は犬好きな方が声をかけてくれることもあるでしょう。犬を通じてお散歩仲間ができたり、交流の幅がぐっと広がります。

ゴールデンレトリバーを飼うことで、人生がより豊かで楽しくなります。

ゴールデンレトリバーを飼って後悔したこと

ゴールデンレトリバーを飼って後悔したことゴールデンレトリバーを飼って後悔したこと

飼う前に知っておけばよかった、と後悔することもあります。
一度家族に迎え入れたのなら、最後まで世話をすることは飼い主としての義務です。どんなことに困るのかを知っておくことで、心構えと対策ができます。

破壊行動

ゴールデンレトリバーが心身ともに成熟するのは3歳ころと言われています。それまでは子犬気質が残り、やんちゃです。多くの飼い主が少なからず経験しているのは、破壊行動です。

これはわざと困らせているわけでなく、目に入るものがすべて興味の対象になるからです。テーブルの脚やソファ、靴、枕、マットレスなどをボロボロにすることがあります。

遊びの延長ではありますが、力もあります。少し留守番させて帰ってきたら部屋が大変なことに…なんてことも。

しかし、これらの行動は成長過程であり、飼い主さんはなるべく被害がでないように工夫する必要があります。根気強く接することが出来なければ、こんなはずではなかったと後悔してしまうでしょう。

抜け毛

ゴールデンレトリバーの美しい被毛は、「ダブルコート」とよばれる二重構造になっています。そのため、換毛期(夏毛と冬毛の生え変わる時期)は抜け毛の量がかなり多くなります。

少なくても1日に2回、ブラッシングする必要があります。換毛期でなくても、比較的抜け毛の多い犬種です。

アレルギー体質である、部屋の中に犬の毛が落ちているのが気になるという方は、後悔してしまうでしょう。

しつけの失敗

優しく温和なゴールデンレトリバーですが、飼い主がしっかりとした主従関係を作らないと、わがままで手に負えなくなります。それは人間、犬ともに不幸な事態を招きます。

嬉しくて飛び掛かっても相手にケガをさせてしまうので、しっかりトレーニングをしましょう。できればしつけ教室に通い、ドッグトレーナーさんのもとで飼い主も一緒に勉強されるのをおすすめします。

頑固なところがなく、素直なゴールデンレトリバーはとてもトレーニングしやすい犬種です。どんな犬種でもしつけは必要です。犬を家族に迎えることにしたら、家族でしつけについての意見を一致させておく必要があります。

ゴールデンレトリバーは偏食?

引っ張りっこするゴールデンレトリバー

ゴールデンレトリバーは基本的に食欲旺盛で、食いしん坊です。なんでもよく食べ、偏食になることは少ないようです。常に食べるものを探していたりするので、拾い食いや誤飲などに注意が必要です。

ただ、人間の食べ物をあげたり、おやつのあげすぎなどで、ドッグフードを食べなくなることがあります。犬が偏食になるのは、飼い主さんが原因となっている場合が多いので気を付けましょう。

ゴールデンレトリバーにおすすめのフード

ゴールデンレトリバーの遺伝性疾患として「股関節形成不全」があります。また、かかりやすい病気として「アレルギー性皮膚炎」「胃捻転」「悪性腫瘍」などがあります。それに考慮したフード選びをするといいでしょう。

良質なたんぱく質(肉や魚)が主原料のものを選ぶ

穀物ではなく、肉や魚が主原料のフードがおススメです。良質なたんぱく質は犬の皮膚や被毛を健康に保ちます。原材料が植物性のフードは消化に時間がかかり、胃腸に負担をかけやすいです。

低脂肪・低炭水化物・低カロリーのものを選ぶ

ゴールデンレトリバーは食いしん坊で太りやすい体質でもあります。大型犬の場合、肥満は関節や心臓に負担をかけてしまいます。日頃からの体重管理、フード選びが重要となります。

炭水化物の含有量が50%以下のものを選ぶとよいでしょう。

骨や関節によい成分が含まれているものを選ぶ

遺伝性疾患である「股関節形成不全」の発症リスクを減らすためにも、骨や関節によい成分が含まれているフードを選びましょう。

・グルコサミン(軟骨を再生、修復する作用)

・コンドロイチン硫酸(軟骨の柔軟性を保つ作用)

・MSM(骨や皮膚の生成、関節痛を和らげる作用)

これらの成分が含まれているフードがおすすめです。

まとめ

ゴールデンレトリバーは大型犬の中でも飼いやすく、穏やかで優しい性格をしています。しつけもしやすいので、大きな問題になることも少ないでしょう。きちんとしつけられ、運動量も愛情も満たされたゴールデンレトリバーは、最高の家族になることでしょう。

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この記事を書いた人

犬との生活を豊かにをモットーに有益な情報をお届けするメディアがWoof Japanです。

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